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12歳年下の彼と同棲開始する話
第7章 2024年4月12日
『こっちに持って来たら良いですか?』
「こっち…まだ…すぐに
どうこうなったりしないし、
ちょっと…取りに行って来る」
そう申し出てくれた彼に
自分で取りに行くと言って、
巴がキッチンに向かって
冷蔵庫で冷やして置いた
シュリンプカクテルを持って戻って来る。
注文していたピザ…が到着する頃には
テーブルの上に用意した料理も
男の人が3人居るから…、
凄い勢いで減って行くし…。
彼がここに捨てて下さいと…
コンテナにビニール袋を被せたものに
空になったビールの缶が
かなり…溜まって来て居て。
食べ方も豪快だけど、
飲み方も豪快…だなぁって
そんな事を思っていたのだけども。
プルコギビーフも焼けたので
お皿に移して、アヒージョを
アルミの入れ物に加熱するだけの
状態にして置いたのを巴が
空いたホットプレートの上にセットする。
届いたピザや…残ってるお寿司を
食べている間に…、これも出来るだろうし。
港斗君が沢山食べるから、
多めに…と思って用意してたけど。
ピザも注文したら多くないかなって
心配してたけど…全然大丈夫みたい。
『なぁ、巴ちゃん…飲んどーん?
あんまり飲んでへんのちゃうん?』
そう…來翔が巴に声を掛けて来て
コテコテの関西弁の來翔だが、
やっぱりちょっとしたニュアンスが
神戸の…神戸弁のイントネーションで。
「大丈夫…ですッ…」
頂いてますからと言う前に
中途半端にビールが
残ってるグラスにドクドクと
持っていた梅酒を注いできて。
ビールと梅酒のカクテルが
自分のグラスの中に出来てしまって居た。
『巴さん、それ…飲んだら
割と美味しいと思いますよ?
ビールのあの苦みとか苦手な人にも
飲みやすい味になるんで』
そう…彼がこっちに言って来て
半信半疑に思いながらも、
ビールの梅酒割?なのか
梅酒のビール割なのか…を
一口自分の口に含むと。
あの…ビールの苦味とかが…
梅酒の香りと甘さでマイルドになって居て。
それでいて…梅酒の香りの奥に
ちゃんとビールの本来の香りも感じる。
「本当だ…、これ…凄い…飲みやすい…」
『梅酒は…ジャスミン茶割も
女の子大体好きやけど、
梅酒にビール…意外と相性ええねんで?』