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第11章 真実〜莉奈の生い立ち〜

「うさちゃんには‥悪い事した。謝って済む問題やないなもやけど‥ホンマにごめん‥。」

『‥ぁ‥あたしの‥生い立ち‥知った上でって‥』

「ぅん‥うさちゃんをあいつの‥弘樹がおる高校の付属中学のある県へ編入させるんや‥っ！」

『編入っ⁈でも‥そんなお金‥』

「お金の事は心配いらん。俺らは財閥の息子やで？大学出るまでの生活費ゆーて余るぐらいの金はもろてる。」

『でもっ！』

「心配いらん。家賃等々は弘樹ん家住めば掛からんし学費はこことそない変わらん。必要なんはそこまでの交通費と編入するための頭や。」

『交通費と頭‥』

「そ。幸いうさちゃんは影の努力家やから学年トップクラスの頭持ってるやろ‥？やから後は交通費。」

『それって‥いくらぐらい‥？』

「それは気にせんでえぇって！散々うさちゃんの事傷付けて‥その上生い立ちまで勝手に調べてんからこれぐらい出さして‥？」

『廣瀬くん‥』

「俺なりの罪滅ぼし‥させてぇや‥な‥？」

『あたし‥そんな‥』

「うさちゃんのためだけやない！あいつと‥俺のためでもあるねんっ！」

『え‥？』