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9歳差のジレンマ
第2章 俺にとっての晴菜
晴菜の合コンの女王っぷりは、俺の想像の範疇を、はるかに超えていた。
いや、オニーサンまじでたまげたね・・・
まずは受付で係りとして立っていた生徒会の男2人が晴菜に気がついた。
受付は代々生徒会が受け持っている。
俺もやったな。

「晴菜ちゃん。来てくれたんだ!」
「マモルくん。今日は隣の家の幼馴染と来たよ。A校出身なんだよ。
「うぉ!オレたち、晴菜ちゃんと仲良くさせてもらってます。よろしくお願いします!」

仲良くって・・・
合コンだろ?

よろしくされてもな・・・

「はいはい」
と俺は適当に流し
受付を済ませ、校内に入った。

懐かしい・・・
が・・・
懐かしさに浸っている間もないほど
晴菜はA校生に声をかけられた。

ミヤケセンセイとやらになかなか会えないまま、各クラスを覗いて回った。

なんか一生懸命な感じと
やりたくない感じの混合がいいな。

手をつないで初々しく回る高校生カップルと
お目当ての男の子を探し回る女子高生組み。
なんか当事者じゃない目で見ると文化祭も面白いかもしれないな。

「純にぃ!まじめに三宅先生探してよ!」

まじめにって・・・
ミヤケセンセイの顔を知らないから
探しようがないって・・・

めんどくせぇな~
ドンだけの男だって言うんだよ。


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