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第2章 俺にとっての晴菜

「え・・・純？純にぃ、知り合いなの？」

雄二が俺のことを「純」と呼んだことに反応して
晴菜は恥ずかしさから驚きへと顔を変えていった。
雄二は晴菜の「純にぃ」に反応した。

「もしかして、はるなちゃん？」

雄二は一瞬の間を置いて晴菜を抱きしめた。

「うわ！覚えてない？
純が高校のとき、いつも一緒にいた雄二くんだよ！
あんな小さかった晴菜ちゃんがもう高校生か！
立派なＳ女の女の子だな～！！
いや～。お兄ちゃん感動だよ！」

雄二も晴菜を思い出したようだった。
いつも俺と一緒にいた雄二は必然的に晴菜にも何回も会っていて
晴菜は雄二を「雄二くん」と呼んでいた。
妹がいない雄二は俺と一緒に晴菜を可愛がったもんだ。

「晴菜ちゃんが高校生になったころ、俺たちは立派なおじさんだな」と
笑いあったときが昔のようだ。

晴菜もやっと雄二に気がついたようで
「え！え！え！！！
三宅先生って雄二くんのことだったの！
きゃぁ～～～～～～！！
うれしい！久しぶり！！！」

と抱き返したのに、ちょっとムッとした。

いい加減離れろ！