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家庭教師のさよ子先生 誘惑のノースリーブ
第5章 万二郎くんの高校受験 B2 先生に恋して語彙を増やそう
「さーて、それじゃさよ子先生が万二郎くんの文章を添削してあげるね。って何これ!?」
「え、そんなに駄目ですか? 頑張って400字ギリギリまで埋めてみたんですけど」
「万二郎くん、いくら何でもこの文章は中学生として許されないよ。『私は主人公のしたことはとてもかっこいいと感じました』とか『私は主人公のおじいさんの思いやりに感動しました』とか、こんな小学生みたいな文章じゃ全然評価されないよ!」
「そうなんですか? ぼくは、とかじゃなくて私はって書いたし主語と述語もはっきり対応させてるんですけど……」
「いやいやそうじゃなくて! うーん、何というか……万二郎くん|語彙《ごい》って分かる?」
「ごい? えーと、聞いたことはあるんですけど。ボキャブラリーみたいな意味でしたっけ?」
「そうそうその通り。万二郎くんの文章が小学生みたいなのは一言で言えば語彙が少ないからです。同じことを書くにしても『私は物語の佳境における主人公の決断に猛々しい青年の意気込みを感じた』とか『私は主人公の祖父が見せたささやかな配慮に人生の先達への敬意を感じた』とか書いた方がかっこいいでしょう? 中身は伴ってなくても語彙が豊富だとそれなりに優れた文章に見えるものなんだよ」
「た、確かに……」

 今時の子供は児童文学などの本を積極的に読む層と全然読まない層に二極化しており、万二郎くんが後者であることはこれまでのやり取りで把握していましたがそれでもこれでは将来的に小論文の試験に太刀打ちできません。

「でも語彙の豊富さってこれまでの人生経験によるのですぐには改善できないですよね。今日から毎日小説とか読んだ方がいいですか?」
「それはそれで大事だけど万二郎くんは私の授業で速やかに成績を伸ばす必要があるので小説を読むだけでは非効率的です。という訳でさよ子先生は上半身裸になります」
「なっ!?」

 驚愕する万二郎くんをよそに私は真っ白な半袖ノースリーブシャツをするすると脱いでいき、クリーム色のブラジャーもささっと取り去りました。

 ブラジャーの下から現れた私のFカップの|生乳《なまちち》とピンク色の乳首を見て万二郎くんは顔を真っ赤にしており、彼がズボンとパンツの下でおちんちんを勃起させていることはその雰囲気で分かりました。
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