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シュガーヒル
第2章 ランドマークタワー

そんな、疑問が湧いてきたのだ。
その事を少し酔った勢いでヤマザキに私は聞いてみた。

「何故、山崎さんはそんなにイケメンなのにネットで女性なんか探してたの?」
「彼女が居たんだけど、突然結婚しちゃってね…」

「え?突然、山崎さんと違う人と結婚ですか?」
「うん、そうなんだ…」

そう言うとヤマザキはちょっと悲し気な顔をして見せた。

「2~3年は付き合ってたんだけどなぁ。他に男が居たなんて気づかなかった…」
「それは、気の毒に…」

私は、このヤマザキの言葉を聞くと本当に可哀相で仕方がなかった。
私は話題を変えて仕事の事を聞いてみた。

「山崎さんは、どんな仕事してるの?」
「え?僕は派遣でシステムエンジニアの仕事をしてるよ…」

でも、今日は金曜日の平日で普通の会社なら仕事の日だと私は思ってまた聞いてみた。

「でも、今日は金曜日ですよね?お仕事は行かなくていいの?」
「うん、今、派遣の契約が満期になって次の派遣の仕事の契約待ちなんだよね…」

そうか、それなら平日が休みでもおかしくないと思った私だった。
システムエンジニアと言えば、夫の誠一も外資系の会社で社内のシステムを管理している。

誠一と同じ仕事の人と出会うとは、世間とはある意味狭いものだと感じてしまったのだ。
そんな話をしていたら、ヤマザキから逆に質問されてしまった。

「美都さんは、何故、男性なんか探してたの?」
「それは…」

「いいから、僕に話してみて…」

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