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君とメメント・モリ
第8章 その男とはあれをやったのか
凛の内側の襞が、奥へと沈み込む死神の指に絡みつく。硬く骨ばった男の指の感触が凛の中を満たしたかと思うと、こんどはずるりと引き抜かれた。

引っかかるように壺口に残った指先が、入り口をくすぐり、花蕾の裏側を甘くひっかいた。

「あんっそこっ」

「ここが、どうなんだ?」

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