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君とメメント・モリ
第11章 12月25日夜 復讐はクリスマスの夜に
いつも以上の速さで仕事を片付けた凛は、終業時刻とともにデスクから立ち上がり、そそくさとオフィスを出た。

クリスマスソングがあちこちから聞こえる街を、人波を縫って足早に家路へと急ぐ。自宅マンションのロビーに飾られた大きなクリスマスツリーを横目にエレベーターに乗り込んだ。

家に死神をかくまっていることで、今後どのようなことがこの身に降りかかるかわからないという不安と、早くその死神の顔を見たいという衝動が凛の足を急がせた。
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