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君とメメント・モリ
第2章 目覚めると隣には、まさに理想どおりの美しい顔立ちの男
「なんだこの痛みは」

男は体を起こすとベッドに座った。

「人間の体は溶けそうに心地よくなったかと思えば、こんどは折れそうに痛くなったり、まったく面倒だ」

男は長い腕を伸ばしたり、しなやかな指で目元にかかる黒髪をかき上げたりしながら、不機嫌な顔で呟いた。
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