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君とメメント・モリ
第11章 12月25日夜 復讐はクリスマスの夜に
唇を離すと死神は再び凛の瞳をじっと見つめた。

「お前のことが一日中頭から離れないんだ」

死神は悔しそうに眉をひそめ、凛の頬を指先で撫でた。

「死神さん・・・」
「翼と呼べ」
「翼さん・・・」

エレベーターのベルが鳴りドアが開いた。死神は目の前に現れたスイートルームの両開きのドアを押し開けた。
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