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君とメメント・モリ
第2章 目覚めると隣には、まさに理想どおりの美しい顔立ちの男
男は立ち上がってゆく手を阻み、居丈高に凛を見下ろした。
「帰る場所がどこにあるというんだ。俺はお前のせいでここにいるんだ」
「お前のせいって言われても・・・勝手にあなたが来たんだし」
「お前を助けたんだぞ。キャリアをすべてなげうってまで命を救った。それを勝手に来たとは何事だ」
男の顔を見上げ、図らずもうっとりしてしまいそうになった。
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