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君とメメント・モリ
第13章 12月26日 夏美の後悔の矛先
「ありがとう。ちょっと酔っちゃったから、帰り道不安だなって思ってたところなの。凛、じゃあ帰るね」

「うん。気を付けて帰ってね。今日はご飯、ありがとう」

凛は玄関まで夏美を送り出した。

マンションの外廊下を、翼にしなだれかかるように歩く夏美の後ろ姿を見ながら、胸の奥からこみ上げる嫉妬心を押さえ込んだ。

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