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君とメメント・モリ
第15章 もういちど、あの言葉を言え
翼が部屋のドアを開く音がした。

凛はソファから起き上がろうとするが、手足に力が入らない。したたか飲んでしまい酔いが回ってしまったようだった。

「おかえりなさい。もう夏美とどこかに行って、帰ってこないと思ってました」

凛が言うと、翼はソファに寝そべる凛の脇に座って顔を覗き込んだ。

「凛、酔ってるのか」
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