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君とメメント・モリ
第16章 12月27日土曜日 朝 左手に星が舞い降りた日

無防備にカーテンを開け放たれた寝室の窓から、四角く切り取られた白い光がベッドに降りている。

凛は瞼の裏を朝日に白く照らされ、うっすらと目を開いた。翼の胸板に右の頬をぴったり突けて眠っていた凛の視界に、翼の胸に置かれた自分の左手がぼんやりと浮かんだ。

寝ぼけていた凛はその手の甲の上に一粒の光を見つけて、星が落ちてきたのかなと思った。

「そんなわけないか」

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