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君とメメント・モリ
第3章 クリスマスイブは、やるせなさとともに
しかも、幼馴染からの伝言という形で別れ話を持ち掛けるとは、あまりに卑怯で冷酷な仕打ちではないか。

図らずも二股状態に陥ってしまったと困惑する夏美を前に、「別れない」なんて我を張るわけにもいかないし、拓斗への怒りを夏美にぶつけるわけにもいかない。

もちろん夏美に対する憤りだってあるけれども、それ以上に凛という彼女がありながら夏美にアプローチをかけていた拓斗の裏切りへの怒りの方が何倍も大きい。
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