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君とメメント・モリ
第22章 終章

「なんか、偉い役職なんだろう」

岸辺は首を横に振った。

「偉いわけではなくて、僕はたまたま、死神でもあり人間でもあったんだ。だから両方の架け橋ができた」


「岸辺さん、俺が凛と温泉旅行に行ったとき、河原で話したね」

「ああ、そんなことがあったね」

「あのとき、俺に知らせるために来たんだろう?トンネルの崩落事故のこと」


「死神が人間を生かそうとするなんてどうかしている。でも君ならやるのだろうと思ったんだ」

岸辺はにっこりと笑った。

「死神と人間が愛し合うことも、まれにあるんだよ」




凛の傍らにいたショウが、立ち上がった。

彼女の額にキスをすると、岸辺と翼の方へと近づいて来る。

ショウはまっすぐに翼を見つめた。

彼には、翼の姿が見えている。翼はじっと体を動かせないまま息をひそめた。

「・・・見えるのか?」

翼がショウに尋ねた。

「見えます。前から、ずっと」

ショウはじっと翼の目を見たままうなずいた。
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