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君とメメント・モリ
第8章 その男とはあれをやったのか
死神が唇を近付けると、凛は目を閉じた。

ひた、と唇の柔らかい感触がふれたあと、離れ、また温かい唇が触れた。

雨の降り始めの一滴のように、ささやかで控えめな接吻を三回受けると、直後、激しい雨が降り出したかのように、息継ぎもままならない激しい接吻で唇を塞がれた。

柔らかな舌が凛の舌先を探り当て、絡め合わせ、引いたかと思うとまた食むような大胆なキスで唇を濡らされた。
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