この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
青い果実
第5章 北鎌倉

円覚寺にはお抹茶を頂ける『沸日庵(ぶつにちあん)』というところがある。
この沸日庵は境内のかなり奥の方にあった。

山門の先にある仏殿を横に進むと、右に大方丈がある。
方丈には入ることができて、お釈迦さまの入滅の場面を描いた涅槃図などが展示されている。

方丈の先には、立体感のある妙香池がある。
さらに進むと、左側にお釈迦さまの歯が祀られていると言う国宝の『舎利殿』がある。

中には入れないので、門の所から遠くの舎利殿を拝むのだ。
舎利殿を進むと、綺麗な花を咲かせる大きなモクレンの木が見えてくる。

そのモクレンの木の近くに『沸日庵』がある。
門の外から中を見ると、赤い毛氈(もうせん)の敷かれたお抹茶席が外にある。

拝観料100円。
お抹茶代(菓子付)500円を支払い中に入った。

『沸日庵』は、円覚寺を創建した北条時宗を祀るお寺さんだ。
受付で頂いたお線香を持ちお堂をお参りした。

この日はお雨降りだったので、沸日庵の縁側でお抹茶を頂いたのを覚えている。
縁側に腰かけると、直ぐに奥からお抹茶とお菓子を持ってきてくれた。

お抹茶は、苦みも風味もとてもしっかりしていて少し濃いめの抹茶だった。
お菓子は鳩の形をした私の好きな落雁だった。

この落雁は鎌倉の銘菓『鳩サブレ』で有名な豊島屋の落雁だ。
とても、深みがある甘味でとても美味しい。

私とトオルはこの沸日庵の縁側に腰かけて、お抹茶を飲みながらお喋りをした。
縁側から見る景色は雨にも負けず、とても美しかったのを覚えている。

すると、また、トオルが話し始めた。

/80ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ