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きのうの夜は
第11章 トライアングル
鳴りやまない携帯電話を無視して私と高山はタクシーに乗り込んだ。
行先は、高山の住むアパートだった。

夜の目黒通りをタクシーは走ってゆく。
目黒郵便局の信号を左折した。

左折して暫く走ると高山はタクシーを停めた。
支払いを済ませ、私たちはタクシーを降りた。

左手にコンビニが見える。
その向かい側のアパートの2階が高山の部屋だった。

暗いアパートの階段を上った。
高山が部屋の鍵を外してドアを開けてくれる。

部屋の灯りを付けるとちょっと広めのワンルームが見えてくる。
部屋にはベッドとパソコン机にテレビとハンガーラックが置いてあった。

実に、シンプルな部屋だと思った。
部屋に入ると待ちきれなかったと言う様に、高山が私にキスをしてくる。

「待てないよ…」

まだ高山は29歳と言う若さからだろうか。
セックスが待ちきれない様だったのだ。

お互いキスをしながら、服を脱がしてゆく。
私は、高山のスーツのジャケットを脱がせ、ネクタイも外してゆく。

高山も私のジャケットを脱がせると、ブラウスのボタンを外してゆく。
お互いシャツとブラウスを自ら脱ぎ捨てて行った。

高山は私をベッドへと押し倒してゆく。

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