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きのうの夜は
第1章 プロローグ
私は、20歳の頃今の夫、雅之ととある教会で出会った。
その教会は『家の教会』と呼ばれていて、とても小さな教会だった。

私と雅之は一目会うとお互いに恋に落ちた。
それは、本当に一瞬の出来事だった。

私たちは、交際を始めた。
そして、5年間の交際を経て結婚したのだ。

お互いに25歳になっていた。
だが、この結婚生活は私が思い描いていた様な愉しいものではなかった。

それは、舅、姑、小姑2人と同居生活することになったからだ。
雅之の父は私たち夫婦と一緒に暮らすために3階建ての二世帯住宅を建てた。

その3階部分が私たち長男夫婦の寝室とリビングになっていた。
でも、その二世帯住宅は完全な二世帯住宅ではなかった。

玄関が、ひとつでキッチンが1階と3階にある。
お風呂も1階と3階にあったのだ。

トイレは1階から3階まで各フロアにあった。
玄関からドアを開けて入ると直ぐに階段が見えてくる。

その階段を上り2階に行くと、義父と義母の和室に、義妹と義弟の部屋があった。
そして、3階に上がると、私たち若夫婦のリビングとキッチンに寝室、バス、トイレがあった。

始めの1年くらいは平穏だったように思う。
義母もそんなにキツイことを言ってはこなかった。

雅之とも仲が良く毎晩、激しくセックスをしていたと思う。
ある時は、リビングで、ある時は寝室で激しくお互いを求めあった。

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