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第4章 離婚

吉村らたちとテニスに行ったり、課長の池崎などと飲みに行ったりしていたら、気が付けば季節はお正月を迎え1月末辺りになっていた。

私は、お正月がとても苦手だった。
何故なら、義父の兄妹たちが二世帯住宅にやって来るからだった。

この年のお正月も、いつもの様に義父の妹の叔母が子供を連れてやってきた。
決まって、この叔母からもうこう言われていた。

「彩夏さん、いつになったら子供を産むのかしら？早く義姉さんに孫の顔見せてあげないとダメじゃない…」

その言葉を聞くと、私はとても辛くなるのだった。
夫の雅之は何も言ってはくれない。

それもそうだろう。
私からセックスを拒絶しているのだ。

雅之も面白くなかったに違いなかった。
私は、日々敵陣の真っただ中にいて、たった一人で敵と戦わなくてはならないのだと思っていた。

そんな嫌いなお正月が過ぎて、また会社に行けるようになった時の事だ。
この日はとても寒くて、昼から会社の窓の外を見ると雪がチラついているのが見えた。

そんな天候の時に、何故だか主任や課長を含むグループでの飲み会があった。
総勢10人ちょっとだったと思う。

確か、金曜日の夜の事だ。
私たちグループ一同は、課長や主任がいつも通っている飲み屋に連れていかれた。

私が属していた吉村グループは、かなりみんなほのぼのとしていた様に感じた。
なので、グループで飲みに行く事も多かったのだ。