この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
きのうの夜は
第4章 離婚
私たちは二人で離婚届を出し終わると、雅之は私を最寄り駅まで送ってくれた。
「じゃ、元気でな…」
「ええ、雅之も元気で…」
そう言い終わると車は私を残して走り去っていった。
この時、私も雅之も30歳だった。
人生、やり直すには十分な年齢だと言える。
私は晴れて、法律的にも現実的にも自由な身になった。
それを一番に喜んでいたのは吉村だったかも知れない。
離婚届を出したことを吉村にLINEで伝える。
「離婚届出しに行ったのか?」
「ええ、今日出しに行ったわ…」
「これから先、どうするんだ?」
「え?これから先って?」
「俺とどうするのかってことだよ…」
私は吉村が言っている事が理解できないでいた。
「どうするって?」
「だから、俺と一緒になるのか?ってことだよ…」
何と、離婚した当日にそれもLINEでプロポーズされてしまった。
正直、私は暫く誰とも再婚する気はなかった。
「私は、暫くひとりで暮らしたいわ…」
「そうかよ…分かったよ…」
そう言うと吉村はLINEを閉じた様だった。
私も同じくLINEを閉じたのだ。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


