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きのうの夜は
第6章 明日香村

「あぁ、たまんねぇ…」

吉村はもっと腰を動かしピストンしてゆく。
そして、暫くしてからだった。

ペニスが膨らむのが分かったのだ。
それと同時に吉村は私の身体に射精していった。

私は、ようやく終わったのかと思っていた。
自分の腰を動かすのをやめたのだ。

私はこの時エクスタシーを感じていなかった。
ただ、ヤられたという気持ちでいっぱいだった。

私は吉村から身体を離すとパジャマを着た。
吉村はコンドームを取り去ると口を縛りゴミ箱に捨てていた。

私は冷めきった気持ちで自分のベッドに入り眠ろうとしたが眠れなかった。
暫く、ベッドの中でゴロゴロとしていた。

隣のベッドではすでに吉村は眠ったらしかった。
寝息が聞こえてくる。

私もそれから暫くして眠りに付いた。

翌日は、京都から名古屋に行き「きしめん」を食べて東名高速に乗り地元近くの「江田」で降りて、電車で自宅に戻ったのだ。

私と吉村の三泊四日の関西旅行はこうして終わった。
この頃を境に吉村の束縛は益々、激しくなってゆくのだった。

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