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第9章 アキの独り言

私は照の事が忘れられず、父と顔を合わせるのも嫌であまり口を利かなくなっていた。


照を忘れさせる為には、結婚させるのが手っ取り早いと考えた父は、お見合い話を持って来る始末で


私はやけになってお見合いをしたの…誠実そうな公務員。


向こうはいつでもOKだと。

そんなに悪い人ではなかったし、何より父が強引で渋々OKの返事をした…


でも、照を思うと私は泣いてばかりだった…


見るに見兼ねた弟が何とかしようと、会社の上司に相談したら、なんと…そのかたは『cross×』の常連客。

連れて行ってもらったみたい。


本当はね、弟あまりお酒が強くなくて…


でも初めて照に会った時から弟は男ながら"照に惚れた"ですって(笑)


そこから父への説得が始まり…父の方が根負け。