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エリート妻色情飼育
第71章 第六十三章 花婿
結婚式当日(調教四ヶ月目)
20●2年9月20日AM 11:00


その頃、花婿の井上は主賓を案内するために春香を客室に残して一人、ロビー階に向かっていた。

まさか妻になったばかりの愛する天使が、社長と専務に凌辱されているとは思いもしないで。

※※※※※※※※※※※※※※※

「ゆ、裕子さん・・・」
井上がエレベーターを降りると、裕子が笑みを浮かべて待っていた。

「お迎えに来たわよ、花婿さん・・・?」
イタズラな表情がズキンと胸を打った。

上司の恋人である裕子と何度もセックスをした。
社内イチの美貌と卓越したテクニックに、身も心も支配されるほどに惹かれてしまったのである。

春香という婚約者がいるというのに。

悟への罪悪感から、春香をいつか差し出すとまで思い詰めていた。
矛盾した想いになるが、そうすることが春香に対しても罪の償いになるのではと考えてしまうのだ。

「どうしたの・・ボウヤ・・・?」
近寄った裕子が耳元で囁いた。

「ゆ、裕子さん・・・」
井上は女の名を繰り返すことしかできなかった。

甘い香りが鼻腔をくすぐる。
股間が窮屈そうに盛り上がり、反応してしまう。

「んふふふ・・・」
男の表情が可愛くて思わず笑みをこぼした。

「さっ・・・行きましょう」
白いタキシードの腕をとり、エレベーターに向かう。

「えっ・・でも、武山先生が・・・」
「私が案内して控室で休んでいらっしゃるわ」

如才なく答えた裕子は開いたドアに押し込むようにして乗り入れた。

「ど、どこへ・・・?」
戸惑った声を出しながらも井上は何かを期待していた。

「決まってるでしょ・・・?」
そんな男の想いを見透かしたように言った。

辿り着いた客室の扉を開けると、広めの部屋越しにホテルの広大な庭園が見下ろせた。

キングサイズのベッドが中央に配置されている。
二つずつ並んだ枕に男の喉がゴクリと鳴った。

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