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エリート妻色情飼育
第97章 第六章 大嫌いな男
そう。
ここは幸造の「遊戯室」なのだ。

元々、裕子は幸造のようなタイプが苦手であった。
むしろ、嫌悪すべき存在である。
社長という権力にまかせ、好き放題にふるまっている。
アクの強い関西弁にも虫唾が走った。
こんな奴のために自分は大好きだった職場を離れ、「専属秘書」に人事異動させられてしまったのだ。
秘かに想いを寄せる上司の悟とも別れて。

会社を裏から支えるチーフになる。

早苗に言われたが、正式には何も指示されていない。
確かに報道されれば大スキャンダルになるような重大な情報は教えられていた。

だが、それらが事実である確証はない。
早苗の偽造かもしれないのだ。
社長である幸造の性癖については認めざるを得なかったが。

何人かの女を秘書として連れ込んでいる。
報酬が良いせいもあるが、女達も大企業の秘書というドラマのような設定に自分も酔いながら演じていた。

早苗からにわか仕込みの作法を学び、社長室にコーヒーを運ぶと同時に受けるセクハラを、嬉々として楽しんでいるようだった。

時には、わざと裕子にコーヒーを運ばせ、その現場を見せつけるようにすることに呆れて、今では転職しようかと迷っているくらいだった。
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