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エリート妻色情飼育
第101章 第九章 ときめき
「うーん・・・」
早苗が大きく伸びをした。

ブラウスの膨らみが妙に妖艶に感じるのは気のせいだろうか。

「今日は社長も専務も出張だし。
淫乱秘書も当分は来ないから・・・」

イタズラな表情に、裕子もクスっと笑った。

早苗の言う通り、今日は秘書としての仕事は無い。
セクハラ用の秘書は先週、解雇されていた。
幸造の秘書は長続きしない。
せいぜい数ヶ月のうちに辞めていく。

それが裕子には不思議だった。
多少軽薄ではあるが皆、魅力的な女性ばかりだった。

その理由が分かるのは随分、後のことであったが。
幸造の性癖によるものだと思う裕子は特に気にも留めなかった。

それよりも。
日に日に近づく早苗との別れが辛い。

秋元グループの裏を支えるというミッションに不安を覚えていることもあったが、時間を共にするうちに早苗に惹かれていく自分を意識していた。

レズビアンであることを告白されたせいもある。
早苗を男と同様な異性として見るようになってしまったからだった。

「ねぇ・・こんなの、どうかしら・・・?」
無邪気に化粧品等を比べ合いながら鏡越しに見つめる瞳に何時しか、トキメクようになっていた。

だから、だろうか。

社長室奥の「秘密の部屋」で二人きりになった時。
今日は社長も専務も来ないと意識した時。

吸い込まれるように早苗の瞳を見つめていたのだった。
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