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エリート妻色情飼育
第112章 第四部 決心 第十八章 不条理な提案
(それを、わたしは・・・)

裕子は自分の甘さを実感した。
悟に頼れば何とかなると思っていたのではないか。

悟とはセックスしただけで恋人になった訳ではない。

まして、結婚するなど甘い幻想にすぎない。
そう考えれば考えるほど、早苗の言うことは尤もだと思った。

悟の恋人等という儚い想いは捨てて、別の立場で男に仕えるのが「裏の秘書」を受け入れた自分の真の役割ではないかと納得するのだ。

しかも自分はバツイチで悟にふさわしい女では無い。

奴隷というフレーズは的を得ているのかもしれない。
身も心も捧げ、悟に仕えることは望むべくものだ。

しかし。
裕子は幸造に視線を向けた。

ぽってりした腹の下で赤黒いコックが反り返っている。
息子が早苗に誘惑されているのに興奮したのだろうか。

熱いものが込み上げてくる。
早苗は悟の父である幸造にも仕えろというのだ。

それはすなわち、幸造とセックスするということ。

妻との過去の辛い想いを共有したり、隠されていた優しさに気づいた今ではあるが遂、最近まで大嫌いだった男である。

(そ、そんなこと・・・)
出来る筈は無いと思った。
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