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7日間の夫婦交換
第1章 プロローグ 〜出会い〜
「はい、そうですが…」
突然名前を言われて驚き不審に思う貴之だが、嘘をつくのもどうかと思う。
「ああ、やっぱり!…すみません、急にお声掛けしてしまって。私実はその年の2回戦で当たった高校のピッチャーだったんです。」
「そういうことでしたか。覚えていてくださり、ありがとうございます。でもすみません。私の方は覚えてなくて…」
まだ不信感は拭えきれないものの、少し貴之の緊張がほぐれる。
「いえいえ、それは無理もないですよ。うちはただの弱小公立高校ですから。すみません、最後に握手だけいいですか?」
男は貴之に握手を求め、満足した顔で立ち去っていった。男の横にいた妻と思われる女性も軽く頭を下げて男についていく。
「びっくりしたね、貴之さん。」
少し呆気に取られてる貴之に圭子が声をかける。
「うん、びっくりした。でも20年以上前のことなのに、気付いてくれるなんて嬉しいよな。」
「ほんとそうね。」
突然名前を言われて驚き不審に思う貴之だが、嘘をつくのもどうかと思う。
「ああ、やっぱり!…すみません、急にお声掛けしてしまって。私実はその年の2回戦で当たった高校のピッチャーだったんです。」
「そういうことでしたか。覚えていてくださり、ありがとうございます。でもすみません。私の方は覚えてなくて…」
まだ不信感は拭えきれないものの、少し貴之の緊張がほぐれる。
「いえいえ、それは無理もないですよ。うちはただの弱小公立高校ですから。すみません、最後に握手だけいいですか?」
男は貴之に握手を求め、満足した顔で立ち去っていった。男の横にいた妻と思われる女性も軽く頭を下げて男についていく。
「びっくりしたね、貴之さん。」
少し呆気に取られてる貴之に圭子が声をかける。
「うん、びっくりした。でも20年以上前のことなのに、気付いてくれるなんて嬉しいよな。」
「ほんとそうね。」