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愛しのバニー~Bad Romance~
第2章 つうさん

───抱き壊して、自分のうさぎへの思いも叩き潰してしまえばいいのだ。

しかし、
そんな乱暴な衝動が喜田を襲ったのも、
つかの間ことだった。

うさぎの腹の下のぬかるみに
自らをうずめいれた瞬間、

喜田の攻撃的な情動は
溶けて消えてしまった。

うさぎの肉壺に招き入れられるように、
ずぶずぶと奥までめり込み、
先端から付け根まで、表から裏まで、
すべてが温かな粘膜で撫でられるような感触に、
脳天までが蕩けそうだ。

これまで何度も夢に見たうさぎの内側だった。

柔らかな締め付けと熱いうねり、
少し引き抜くと匂い立つ、
甘酸っぱく生々しい匂い。


喜田は腰をゆっくりと動かし、
そのぬるみを味わった。

うさぎの手のひらが、
喜田の頬に触れ、顔を引き寄せる。

唇が触れた。

小さいがぽってりした唇が、
喜田のそれを甘く吸い取り、
舌が歯列の間を割り入ってくる。

柔らかな舌で口蓋を舐めまわされながら、
喜田は腰をゆるゆるとうごかした。

猛烈に甘い刺激が、
喜田の意識の焦点を狂わせる。

───俺は今、どこにいる。うさぎの中にいるのが俺なのか、それとも・・・

朦朧とする意識の中、
喜田は夢中に腰をゆすった。

ねっとりと絡め合わせた唇の隙間で、
うさぎがあえぐ。

うさぎは本気で感じているようだった。

肉壺がものすごい速さで小刻みに痙攣し、
入り口で喜田の付け根をぎゅうぎゅう締め付けながら
暖かな汁を下腹に吹き付けてくる。

「うさぎ、これは」
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