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ココロのアナ
第6章 躾②



「好きなとこ座って
今コーヒーでもいれるから」


会社にいるときとは全く違う口調。
仕草や態度まで180度別人。
普段はきっちりと着こなされたスーツが
今はラフな部屋着。
風呂あがりなのかセットされていない髪。


テーブルにコーヒーを置き
向かい合わせに座る


ドクン…


直視できないでいると
旭が話しはじめた…



「修…」


名前を呼ばれただけなのに
ビクっと体を硬直させる


「まだ何もしてないんだから
そんなに緊張しなくても…
まぁ…何でそんなに緊張するか
分からなくもないけどね」


まだ…
そうだ、まだ何もしてない…
だが体が勝手に…



「修…俺の事覚えてないでしょ?
初めて会ったの俺19だったし
会話もほとんどしてないから
覚えてなくて当然なんだけどさ」


「会った事あるの…か?」


「あるよ。
その時から修を調教したくて
ウズウズしてたんだし
初めて会った時の修
色っぽくて…艶やかだったな。」



思い出し笑いをするように
口角をあげコーヒーを含む。



「知りたい?
いつ出会ったか
何で修に近づいたか」



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