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ココロのアナ
第9章 強行手段


足を止め二人の行為を見つめる
人形のようにもたれかかる修…
意識が無い事など一目瞭然で
体は細くなり、やつれている…

行為を止めない渚の顔は
冬だというのに汗がうっすらと滲む…。




「やってくれるね…」



「随分遅かったんぢゃない?」



軽くなった修を持ち上げ
結合部からズルっと抜き
ベットに運ぶ…。




「俺が時間かけて調教してたのにな
今更元彼氏さんが手出さないでくれる?」



腕を組み焦る様子を見せない
そこに居るのは…旭だった。



「これからは俺が修を可愛がるからね
次期社長さん。お前はさっさと辞めて
父親の会社に行けよ
修も旭の顔なんて見たくないだろ」




「その話…修にしたのかよ」




「もちろんしたよー
その途端修壊れてっちゃってさ
さっきなんて自ら抱いて、だってさ
意識ないのに俺のチンコ咥えてたんだし
もうお前必要ないよ」




「言いたい事はそれだけか?」




「は?」




「言いたい事はそれだけかって聞いてる」




「何?濃密なセックスの話でもききたいの?」




「それもいいが…
お前の覚悟がききたいな」



ソファに座る
渚の元へと足をすすめ

胸ぐらを掴み一言




「あいつはな
俺ぢゃないと満たされない」



余裕の表情で見下ろし
暴力を振るう訳でもなく
手をだした



「鍵よこせ」



「は?」



「足の鎖外すから鍵出せよ」



「修をどうするつもり?」



「これ以上ボロボロにされたんじゃ
たまんねーからな
お前修を見て何も感じないのか?
いつか死ぬぞ…」






そう言われ
ベットに横たわる修に目をやる…


異常な息づかいに
筋肉の落ちた体
クマがはっきりと浮かび
精気など感じられない。




修は限界まできていた。




渚は修に声をかけ体を揺する…
反応が無い事に焦り
鍵を出し鎖を外す

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