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ココロのアナ
第10章 旭side~涙~



「俺の気もしらないで…
好き放題されるなら
いっそ俺も監禁するか…」



病院の喫煙所でぽつりとこぼす…


尚が看てくれた限りでは
疲労、睡眠不足、栄養失調、
なんたらかんたらと説明されたが


要約すると
超が付くほどの体調不良…。




暫くは入院だと…。



「旭ききにくいんだけど…
藤原さんって…あの…」



「うん…ホモ。」



「こーした相手って旭…
ではないよね?」



「俺は優しいからね
元彼に監禁されてた」





並んで煙草を吸っているコイツは
《香椎 尚》(かしい なお)
一応医者だと思う。





「え…旭って…ホモ?」



「そーゆー事聞くか?
どーせ親父にチクるんだろ
余計な事言わないでよ」



「結構酷い扱いされてたみたいだけど
腸からドロドロ…ってさ」


「それ以上は言わないでくれる」



「あ、そう?」




そう…修は中出しされ
処理される事なく行為を続けていた
片足首も繋がれていたから
くっきりと痣になり
体中にはあいつの残したキスマーク…



《自分から抱いてって…》




そこまで追いつめられてたのかよ…
何で連絡して来なかった…
31日の約束してなかったら
気づかなかったな…

連絡も来ないし…
ウチにも来ていない…

そんな事今までなかったから
修のマンションまで行ったら
あんな事になってるしな…



あぁ…気付いて良かった…




修が生きてればそれでいい…



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