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12歳年下の旦那さんとの甘い生活
第2章 ホテル 尼乃美楽

『じゃあ、ここで決まりですね』

大きなディスプレイの後ろには
フロント直通の2階にだけ上がれる
上り専用のエレベーターがあって。

それで2階に上がると、
目の前には…ライトを受けて
キラキラと輝いている。
色とりどりのシャンプーバーが
エレベーターが開いた先にあって。

まぁ…お泊りだったら、
ここでシャンプーをレンタルすれば
良いんだろうけど…、休憩なので。

シャンプーバーの隣にある
ウエルカムドリンクが
サーバーに3種類あって。
今回はザクロのビネガージュースを
小さい紙コップに入れて飲んでいると。

ウエルカムドリンクのブースの
背後にある、さっきの
エレベーターの横にあるフロントで
彼がルームキーを受け取ってくれていて。

「港斗も何か飲む?」

『部屋にサーバーあるんで、
今は…どっちでも…良いですけど…
とりあえず、鍵貰いましたし
このまま部屋に行きましょうよ』

まぁこの辺りは共用エリアだから
他の利用するカップルとかと
顔を合わせてしまうかもだし。
客室へと向かう、上り専用の
エレベーターで2階から3階に
彼と一緒に上って。

チカチカと点灯する
案内表示にしたかって
自分達のお部屋の308号室を目指した。

「あったよ、308号室」

彼がルームキーをかざして、
部屋のロックを解除してくれて。
ガチャとドアを開いて、
その中にはいると、ドアのカギを
ガチャと自分で閉めてロックする。

入口の一番近いドアはおトイレで。
おトイレの向かい側に
お風呂場へのドアがあって。

『サウナあるらしいですよ?』

「へぇ~、サウナあるんだ」

『露天風呂のお湯張りの間、
サウナで一緒に整いましょうよ』

廊下の先には…ソファと
マッサージチェアとベッドがあって。

このお部屋の壁紙は
水墨画みたいなタッチで
ボタンの花と鳥が描かれている。

天井にある照明が
番傘みたいな感じになっていて。

赤と白を基調にした内装だ。

そして…このお部屋も…
外に続く…窓が分からない感じに
同じタッチの水墨画が
描かれたカーテンになっていて。
パッと見ただけでは、
こっちがお庭への入口って
分からない感じの仕様になっている。

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