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幻影の胡蝶 〜桃源郷の寵妃達〜
第1章 胡蝶再び
知るか。と言うより興味無い。




「胡蝶はね!ただ1人、四天王全員の寵愛を受けた寵妃だったの!!
その寵妃の願いが蘇りだった時に、四天王は絶対に『蘇りの玉』を渡さなかったのよ。
胡蝶を絶対蘇らせ無い為に。」




つまりめちゃくちゃ駄々っ子が4人も居ると言う事か…。

しかも束縛系自己中の属性がプンプンする。




「だけど最後は胡蝶の願いを叶えて、『蘇りの玉』を渡したのよ。
戻った世界に恋人が居るとかで、四天王の愛を裏切った最悪な女の名前のよ。」

「………………。」





最愛の人の元に帰りたい。

『胡蝶』。

私はあんたの気持ちがよく分かるよ。





だから私はその話を知っていても、『胡蝶』の名前にしたんだ。

私は絶対に蘇って、彼の元に帰る。

その決意の名前なんだよ。





「…本当かどうか…。今でも四天王は胡蝶に心を奪われている…。
だから、『胡蝶』の名前を借りて四天王に近付こうとする女を、四天王は絶対呼ばないんだよ。」

「…………………。」

それはちょっと間違えちゃったかもしれない。





「あんた!本気で蘇りたいなら、今からでも名前を改めてなさい!」

「………大丈夫……。」

口は悪いが、クソバイスじゃ無くて、本気でアドバイスしてくれているのかも。





スッと顔を上げて、舞鶴を見ながら笑った。

そんな胡蝶の笑顔に、一緒舞鶴の胸が高鳴った。





「私は絶対に蘇りの玉を貰ってあの人の元に帰ってみせる。
その為には寵愛じゃ無くてもいいんだ。」





私の心はあの人のモノだけだから。

あの人以外にこの体を渡すつもりは無い。





「……あんた……。」

胡蝶を見て、高鳴る胸を抑えるのが精一杯だった。





舞鶴はこの鼓動がなんだか知っている。

新しい推しを見つけた時の、歓喜の鼓動だった。




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