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天狐あやかし秘譚
第94章 神機妙算(しんきみょうさん)
♡ーーーーー♡
【神機妙算】神が考えたように思えるほど、人知では及びもつかないような、すばらしい計略やはかりごとのこと。
え?こんな偶然ある?ないよね!?みたいな。
♡ーーーーー♡

ここは占部衆の事務室。

占部では少し前からスケジュール管理にうるさい冴守の発案で毎朝のミーティングが行われることになっていた。ミーティングを行うことで今日一日の衆全体の動きを皆が確認し、漏れや無駄がないようにしようというわけである。

本日事務室に詰めている10名ほどの占部衆のスタッフを前に、発起人である当の冴守が行事予定を読み上げていくというスタイルで会は進行していく。

「ええと、本日の予定ですが、10時より祭部が実施するA14地区の封印祭祀に関する事前打ち合わせ会議・・・これは私、冴守と廣金が担当します。」

ぽやや〜ん♡

もちろん、占部の長たる土門も出席しているが、冴守がビシッと姿勢を正して真剣な顔で予定を読み上げている中、両手で頬杖をつき、さらには目があらぬ方向に向けられている状態だった。

「それと並行して、10時30分には祭礼具の入荷で、株式会社レイソウのスタッフが来ます。大手門に車をつけるとのことですので、こちらの搬入は設楽にまかせています。陰陽生を3人ほど連れていく必要があると思いますので、手配をお願いします」

ふふふふふ・・・私はツイているのです・・・
いや、私『に』ツイているのです。
そう、神が・・・ついているのです。

土門がちらりと目を向けると、会議室の片隅、誰も座っていない椅子にちょこんと腰を下ろした衣裳姿の幼女がいるのが見て取れる。退屈そうに足をブラブラさせているこの子こそ、日本最古の神の一人、菊理媛命(くくりひめのみこと)であり、その姿が見えているのはこの場では土門ただひとりであった。

その姿を見て、土門は目を伏せがちにしてほくそ笑む。
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