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イーヴル・アンド・フラワーズ
第1章 或る夏の日の出来事
第一章 或る夏の出来事

 「寝る前にトイレ済ませなさいよ!」
新井涼平、小学校三年の頃の話である。家族で母の実家に泊まり、翌日はそこからプロ野球観戦に行くことになっていた。
 涼平にはおねしょ癖があった。頻度は減っていくが小学校の高学年まで引きずっていった。
母は念を押したのだった。
今夜は失敗は許されない。言いつけ通りトイレを済ませ、よし、大丈夫!そう確信して涼平は眠りについた。
 しかし、涼平は濡れたズボンの冷たさで目を覚ましてしまった。

どうしよう、自分の家じゃないのに…。

そう、自宅ではない。
替えの下着がないのだ。
朝の慌ただしい時間の中、祖母がようやく見つけだし、これ穿きなね、と渡されたのは白い綿の女児用のパンツであった。ブリーフとは違い足を通す部分にもゴムが入っている。その違和感が、あなたは女の子の下着を身に着けているんですよ、男の子なのに。と常に言われているような気にさせる。嫌だな、と思ってはいたがどちらかといえば自分の粗相のせいなので仕方ないや、という気持ちが勝っていた。
6歳離れた姉、美香はからかいもなだめもせず、何事もなかったように、さぁ涼くん、行こっか、と手を引いた。そんな美香のさりげない彼女なりの気遣いは涼平にとっては嬉しいものであった。

 同じような素材のはずなのに妙に柔らかく感じる。
そして腿の部分のゴム。
女児ショーツを穿いて外へ出た瞬間、ドキドキするような、きゅんとするような、不思議な感覚に包まれた。そしてその肌触りに気持ち良さを覚えてしまった。なんだかイケナイ事を覚えてしまったような気がする。男の子なのに女の子のパンツを穿いている。イケナイこと。でも、気持ちイイ。
 ある種のトラウマとでも言えばいいだろうか、これがまさかその後何十年も支配していくとはその時は思いもよらなかった。
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