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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第12章 智樹の初体験ー姫ー

智樹は困ったように顔を俯かせたまま、頬を赤らめて小さな声で答える。
「まだ1人しか付き合った事……ないです……」
「え~っ!!本当にっ!?そんなに可愛いのに~?」
姫はまるで新しいおもちゃを見つけたかのように目を輝かせ、智樹の腕に絡みついてきた。
「智樹くんにとって、姫が初体験の相手なんだ~?
なんかそういうのって、お姉さんっぽくて嬉しいな~」
小柄でツインテールの似合う姫は22歳。
16歳の智樹からすれば、かなりお姉さんである。
姫の大胆さにどう反応していいのか分からず、言葉が詰まる。
すると姫が背伸びをして、両手で智樹の耳を覆って囁いてきた。
「智樹くんは、キスも触るのも上手だったよ……?」
智樹はそんな言葉に妙な安心感と、胸が高鳴るのを感じてしまった。
そんな智樹を気にすることもなく、嬉しそうに歩いている姫。
「そっか。初心者さんか~」
「そんなに可愛い顔なのに初心者さんなんだ~」
姫は大きな独り言のように、何度も楽しそうに言っていた。
そんなに大きな声で、何度も初心者さんって……
恥ずかしいんだけど……

