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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第17章 最後のタイムリープ

7月15日
都内の名門私立高校。
白鷺(しらさぎ)学園の教室。
智樹は見たことのない教室で、キョロキョロと周りを見渡す。
育ちの良さそうな、生徒ばかりだ。
なんか……
すごい所に来たな……
少し戸惑っている智樹は落ち着かない様子。
夏休み直前という中途半端なタイミングで、一人の少女が転校してきた。
「新しくクラスに加わる心結さんです。皆さん、仲良くしてあげてくださいね」
担任の女教師の紹介に続いて、教壇へ向かって心結が一歩前に出る。
整った顔立ちの愛らしい雰囲気が教室の男子の視線を集めた。
「早瀬 心結です。よろしくお願いします」
柔らかい声と一緒に、少し控えめな笑顔。
智樹はその瞬間、心結の可愛さを再確認してしまった。
偶然なのか、教師が指差したのは智樹の隣の空席だった。
「じゃあ、心結さんはそこに座ってくださいね」
心結は鞄を抱えて席へ向かい、智樹の隣に腰を下ろした。
「初めまして。よろしくね?」
智樹の顔を見て、屈託のない笑顔で挨拶する心結。
その笑顔は、過去の記憶にあった「心結」そのものだったが、どこか寂しげにも見えた。
「あ……よろしく……」
何かぎこちない返事をしてしまった。
都内の名門私立高校。
白鷺(しらさぎ)学園の教室。
智樹は見たことのない教室で、キョロキョロと周りを見渡す。
育ちの良さそうな、生徒ばかりだ。
なんか……
すごい所に来たな……
少し戸惑っている智樹は落ち着かない様子。
夏休み直前という中途半端なタイミングで、一人の少女が転校してきた。
「新しくクラスに加わる心結さんです。皆さん、仲良くしてあげてくださいね」
担任の女教師の紹介に続いて、教壇へ向かって心結が一歩前に出る。
整った顔立ちの愛らしい雰囲気が教室の男子の視線を集めた。
「早瀬 心結です。よろしくお願いします」
柔らかい声と一緒に、少し控えめな笑顔。
智樹はその瞬間、心結の可愛さを再確認してしまった。
偶然なのか、教師が指差したのは智樹の隣の空席だった。
「じゃあ、心結さんはそこに座ってくださいね」
心結は鞄を抱えて席へ向かい、智樹の隣に腰を下ろした。
「初めまして。よろしくね?」
智樹の顔を見て、屈託のない笑顔で挨拶する心結。
その笑顔は、過去の記憶にあった「心結」そのものだったが、どこか寂しげにも見えた。
「あ……よろしく……」
何かぎこちない返事をしてしまった。

