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夜に咲く名前のない恋人達
第12章 麗香の出した条件
姫は電子タバコを片手に、前髪をクシでとかしながら呟く。

「ん? 使えるわけないでしょ。ルカの客なんだから……」

「……えっ?」

「ホストクラブは永久指名。一度ホストを指名したら、ジュリアの他のホストには金を使えないルールなの」

じゃあ、麗香さんは司さんにお金を使えない……

「じゃあ私に何の用なんでしょうか……?」

「さぁ?」

姫は、煙を吐きながら、つまらなそうに言った。

「夜の世界なんて嫉妬で渦巻いてるからねぇ……ルカに気に入られたアンタを刺しに来たんじゃないの?」

「ええっ……!!」

ぷりんの体が、震えた。

「休んだ方がいいですか……? 今日のチェキ会……」

「今日休んでも無駄でしょ? ずっと休むつもり?」

姫の言う通りだ。

麗香が本気でぷりんに何かしようと思っているなら、いつだって会いに来られる。

今日が避けられても、明日も、明後日も、ライブ会場は決まっているのだから。

「……行きます……」

ぷりんは、小さく息を吐いて決意した。

こうして、震える足でチェキ会へ向かうことになった。
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