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わたしの日常
第17章 S川さんたちと再会した日のこと【義父目線】(2)
不意に衝立の向こうから悦子の声がした。喜悦の声とも苦悶の声とも違う異様な声だった。声というよりも無機質な音のようだった。こちらと同様に事は一段落しているものと思っていたから、思わず二人の様子を覗き込んだ。
悦子は目を閉じてこそいなかったが、視線は中空をさまよっているばかりのようだった。そして口は半開きで、唇からは涎が何本も糸を引いて布団に垂れ落ちているのが目を引いた。汗も顔の前面に浮かべて顎へと伝っていた。伝っているのは涙でもあったのかもしれない。これまで、悦子が絶頂を迎えるときの貌は何度も観てはいたが、一言で言えば見たこともない貌をしていた。
S川さんは膝立ちで後ろから悦子の腰を抱えていた。特に動きを加えている様子はない。しかし悦子は浅く息を継ぎながら身体をぶるぶると震わせ始めた。間違いなく悦子は快楽の中にある。悦子の視線が動き私と目が合った。次の瞬間、悦子は小さな叫び声をあげながら、その上体が布団に崩れ落ちた。
S川さんは突き出されたままの悦子の尻を優しく撫でまわしているが、悦子との結合を解く気配はない。悦子は顔から枕に突っ伏したように見えたが、ゆるゆると首を向こう側に向けたからどのような貌をしているのかはわからない。
覗き込んでいる私に気付いたのだろうか、S川さんが悦子からゆっくりと身体を離すと、悦子の腰に手を添えて布団の上に横たえさせた。結合を解かれると悦子はこちらに背を向けた。汗が何本もの筋になって流れ落ちている。
私はつまらぬ自尊心から悦子に収められていたS川さんの男根を盗み見していた。取り立てて巨大というわけでもなく自分の一物と同じような大きさだったことに安堵したが、すぐにそれは今度は自分の技巧に疑問符が付くこととなった。
悦子は目を閉じてこそいなかったが、視線は中空をさまよっているばかりのようだった。そして口は半開きで、唇からは涎が何本も糸を引いて布団に垂れ落ちているのが目を引いた。汗も顔の前面に浮かべて顎へと伝っていた。伝っているのは涙でもあったのかもしれない。これまで、悦子が絶頂を迎えるときの貌は何度も観てはいたが、一言で言えば見たこともない貌をしていた。
S川さんは膝立ちで後ろから悦子の腰を抱えていた。特に動きを加えている様子はない。しかし悦子は浅く息を継ぎながら身体をぶるぶると震わせ始めた。間違いなく悦子は快楽の中にある。悦子の視線が動き私と目が合った。次の瞬間、悦子は小さな叫び声をあげながら、その上体が布団に崩れ落ちた。
S川さんは突き出されたままの悦子の尻を優しく撫でまわしているが、悦子との結合を解く気配はない。悦子は顔から枕に突っ伏したように見えたが、ゆるゆると首を向こう側に向けたからどのような貌をしているのかはわからない。
覗き込んでいる私に気付いたのだろうか、S川さんが悦子からゆっくりと身体を離すと、悦子の腰に手を添えて布団の上に横たえさせた。結合を解かれると悦子はこちらに背を向けた。汗が何本もの筋になって流れ落ちている。
私はつまらぬ自尊心から悦子に収められていたS川さんの男根を盗み見していた。取り立てて巨大というわけでもなく自分の一物と同じような大きさだったことに安堵したが、すぐにそれは今度は自分の技巧に疑問符が付くこととなった。

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