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第34章 番外編　　８月２６日　結婚記念日　～昼～夕方～

来た道を戻って…、あの
インパクトのある…跳ねる魚の
オブジェのフィッシュダンスの
隣を通って…
メリケンパークの辺りを過ぎて…行くから。

今日のホテルはオークラとか
あっちのオリエンタルホテルでも
こっちのオリエンタルホテルでもないみたい。
まあ左に曲がった時点て
あっちのオリエンタルホテルじゃないんだけど。

北に向かってないから
北野ホテルとかピエナ神戸とか
ANAクラウンプラザホテルとかの
北野の方側のホテルでもない感じで。

神戸駅の方側にも人気のある
ホテルクラウンパレス神戸があるけど。

『あの時…どうしても…なんか
天気に文句を言っても仕方ないんですけど、
雨だったことだけが…納得出来なくて…』

旦那さんが天気の事を気にしていたのは
新婚旅行の時だけじゃなくて、
コンチェルトで親族だけの
結婚式をした時もそうだったんだけど。

その時に利用したのが…、この
ラ・スイート神戸ハーバーランド。

みなと温泉蓮の姉妹ホテルで、
こっちの方が先にあるホテルで
この辺りのランドマーク的な
階段状のお洒落な外観のホテルだ。

兎に角…女性が喜びそうな…
感じの…ホテル…で…、
行ってみたい泊ってみたいホテルの
ランキングが…神戸編であるなら
女性の指示が集まりそうなホテル。

入口の車寄せの所で荷物を降ろして
車のキーを預けて、フロントロビーに向かう。

クラシカルでヨーロピアンなテイストの
外観と…内装になっていて。
入口を入ってすぐに
豪華なシャンデリアに出迎えられる。

お洒落なパティオには…
プールみたいに見えるけど
泳げない水盤があって。

今のシーズンはこのパティオで
ホテルビアガーデンを
楽しむことができるみたい。

旦那さんが…私へのプレゼントに
エステを用意してくれてるとの事で、
荷物は部屋に持って行って置くので
巴はそのまま行って下さいと言われて。

鍵ないと…エレベーターが動かないので
私の分の鍵を受け取って。
その鍵に書かれているお部屋の
番号と…レトロな陶器の装飾の
鍵のお花の柄に見覚えがあって。

「あの、お庭付きの…お部屋
今日の為に…予約してくれたの？」