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社長は彼女の“初めて”を知っている
第1章 仮面の女

私の名前は、朝倉玲奈。28歳のモデル。
雑誌の表紙を毎月飾り、CMにドラマにと、忙しい毎日を送っている。
なぜか“色気がある”とよく言われる。
撮影現場では「フェロモンが出てるよ」と囁かれ、気づけば“セクシーモデル”なんて肩書きまでついていた。
でも──
本当の私は、そんな言葉に値しない。
なぜなら、恋愛なんてしたことがないから。
誰かを好きになる時間なんてなかった。
売れるために、自分を磨いて、努力して。
気づけば20代も後半、初恋も知らないまま、“大人の女”と呼ばれるようになっていた。
そんな矛盾を抱えたまま、今日も囲み取材。
ドラマの打ち上げパーティーのあと、私はマイクとカメラの雨にさらされていた。
雑誌の表紙を毎月飾り、CMにドラマにと、忙しい毎日を送っている。
なぜか“色気がある”とよく言われる。
撮影現場では「フェロモンが出てるよ」と囁かれ、気づけば“セクシーモデル”なんて肩書きまでついていた。
でも──
本当の私は、そんな言葉に値しない。
なぜなら、恋愛なんてしたことがないから。
誰かを好きになる時間なんてなかった。
売れるために、自分を磨いて、努力して。
気づけば20代も後半、初恋も知らないまま、“大人の女”と呼ばれるようになっていた。
そんな矛盾を抱えたまま、今日も囲み取材。
ドラマの打ち上げパーティーのあと、私はマイクとカメラの雨にさらされていた。

