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柔肌に泥濘んで、僕は裏返る
第1章 青天の霹靂
「ムッツリすけべ。素直に認めればいいのに。……先生に"兎谷くんがジロジロ見てくるから席替えてください"って言おうっと。」
"素直に認めればいいのに"の部分は、ほんの一瞬だけ声が小さかった。
だが裕樹には、確かに届いていた。
「じゃあ、もし三原さんのおっぱいを見てるって言ったら、どうするつもりなんだよ?」
扉にかけていた手をそっと離し、裕樹は振り返った。
その言葉の真意を、どうしても確かめたかった。
葵は胸元をそっと腕で隠しながら、目を伏せる。
「……授業中にずっとジロジロ見られるのは、やっぱり気が散るの。だから……放課後に、少しだけ見る時間つくるから……授業中に舐め回すみたいに見るのは、やめてほしい……」
かすかに頬が熱を帯びている。
恥じらうようなその表情に、裕樹は言葉を失った。
(……今、なんて言った?)
聞き間違いじゃなければ、
"放課後に見る時間をつくる"
──そう言ったのだ。
意味が飲み込めず呆然としていると、葵は目だけを上げて裕樹を見た。
「三原さんごめん、俺……三原さんのおっぱい、毎日見てます」
「うん、知ってるよ。……ムッツリ兎谷くん。」
たった今まで見せていた恥じらいは霧のように消え、氷の女王が戻ってきたような冷ややかな視線を向け、目の前に座っていた。
"素直に認めればいいのに"の部分は、ほんの一瞬だけ声が小さかった。
だが裕樹には、確かに届いていた。
「じゃあ、もし三原さんのおっぱいを見てるって言ったら、どうするつもりなんだよ?」
扉にかけていた手をそっと離し、裕樹は振り返った。
その言葉の真意を、どうしても確かめたかった。
葵は胸元をそっと腕で隠しながら、目を伏せる。
「……授業中にずっとジロジロ見られるのは、やっぱり気が散るの。だから……放課後に、少しだけ見る時間つくるから……授業中に舐め回すみたいに見るのは、やめてほしい……」
かすかに頬が熱を帯びている。
恥じらうようなその表情に、裕樹は言葉を失った。
(……今、なんて言った?)
聞き間違いじゃなければ、
"放課後に見る時間をつくる"
──そう言ったのだ。
意味が飲み込めず呆然としていると、葵は目だけを上げて裕樹を見た。
「三原さんごめん、俺……三原さんのおっぱい、毎日見てます」
「うん、知ってるよ。……ムッツリ兎谷くん。」
たった今まで見せていた恥じらいは霧のように消え、氷の女王が戻ってきたような冷ややかな視線を向け、目の前に座っていた。

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