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第2章 女教師『尚』英介編

俺は赴任先の男子高へと向かった。

春休みの為、職員室には数名ね教師がいた。

校長に挨拶を済まし、廊下を歩いていると前から教師と思われる女が歩いてきた。

‥女か‥

女は髪をアップにし、ボルドー色のブラウス、黒のタイトスカートに黒のヒール。

廊下にはコツコツとヒールの音が響いている。

胸の下で腕組みしながら歩いてくる女は、この俺の姿に目もくれず真っ直ぐ前を見て歩いてきた。

俺は女とすれ違い様、わざと書類を落とした。

「落ちましたよ」

女は書類にだけに目を向け言った。

‥こいつ‥

「ありがとうございます」

「いいえ」

女はそのまま歩き出した。

俺は女の腕を掴み壁際に押しやった。