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落ちない女を落とす方法
第10章 本当のお前
昴は美和と美和の息子を連れて食事に行った。

「ねぇ、ママ、このおじさん誰?」

「ママの学校で先生している人よ」

「そうなんだ。ねぇ、おじさん、ママと仲良くしてあげてね。ママ、寂しがりやさんだから」

「ああ、わかった。約束するぞ、ママは俺とお前で守ろうな?」

「うん!」

美和の息子は昴とすっかり仲良なり、まるでレストランに座る3人は家族そのものに見えた。


楽しい時間を過ごし美和と美和の息子を車で送り届けてる時に‥

「‥ムニュ‥ん‥パパ‥ムニュ‥すーーー」

「‥寝言か」

「‥そうみたい‥」

「こいつが何才の時に離婚したんだ?」

「赤ちゃんの頃よ」

「‥そうか‥」

そんな会話をしながらも美和の自宅に着き、昴は美和の息子を抱きかかえ自宅に上がり息子をベッドに寝かした。

「じゃあな。‥ん?」

眠っていたはずの息子が昴の背広の裾を握りしめ‥

「パパ‥」

息子の目はしっかりと昴を見ながらそう呼んだ。

「パパじゃないわよ」

「‥美和、‥よし、お前が眠るまで、ここにいてやるから眠れ」

「うん!パパ、ママ、おやすみなさい」

「ああ、おやすみ」

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