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落ちない女を落とす方法
第10章 本当のお前

「あ、今、玉ねぎ切っていて、参るわよね‥いつもなの。何か用事?学校で何かあった?」

「無理するな」

「‥えっ‥」


英介は尚を抱き寄せ背中を優しく撫でた。


尚は我慢していた思いが溢れ、英介の胸の中で流した。


しばらく玄関で泣いていた尚は英介の胸を押し‥


「‥ありがとう‥もう、大丈夫」

「‥そうか‥だが、泣きたくなったら、いつでも俺の胸で泣け」

「‥うん」

尚は笑顔で英介を見つめた。

英介も又、尚を笑顔で見つめ、もう一度ギュと抱きしめ

「先に進め‥俺がいる」

そう耳元で囁き背を翻し尚の自宅を去った。


‥先に進め‥か‥

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