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落ちない女を落とす方法
第12章 昴と美和の未来
英介と尚も到着し、美和の自宅で鍋パーティーが始まった。


「わぁ〜美味しい!」

「このダシは?」

「俺のオリジナルだ。息子の嫌いな野菜のエキス入りだ」

「見て‥黙々と食べてるよ」

「本当だ‥一柳先生って凄いのね?」

「当たり前だな」


あっという間に鍋は空になり、ゆっくりと寛いでいると王子が呟いた。


「‥本当のパパならいいのに‥」

「えっ⁈‥何言ってるの?」

「そうだ!パパ、ママと明日デートしてあげて!僕、一人でちゃんとお留守番しているから!」

「一人でなんて無理よ!それにデートだなんて‥」


「美和、私が明日王子と一緒にいてあげるわよ!たまにはお洒落して出かけていらっしゃい?明日、王子を迎えに来るわ。一柳先生、美和を頼んだわよ」

「ああ。‥美和、明日デートするぞ」

「えっ‥」

「えっじゃあないだろう?明日午後に迎えに来るからな。準備しとけよ。渡辺先生、息子頼むな」

「次の日になってもいいわよ〜ねっ?」

「尚ちゃんの家にお泊りしていいの?」

「もちろん!お泊りの準備して待っていてね」

「うん!」


「尚‥」

「美和、任せて!」


こうして、王子の願いで昴と美和は翌日デートすることになった。

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