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落ちない女を落とす方法
第13章 英介と尚の未来
ダイニングテーブルに英介と尚が向かい合わせに座り、王子は尚の横に座り手を合わせ3人で「頂きます」をして食べ始めた。


「‥ウフフ、久しぶり‥」

「何がだ?」

「ん、こうして王子とご飯食べるの」

「たまにあるのか?」

「美和に頼んで‥王子と2人だけで‥」

尚は横で食べる王子を愛おしそうに見つめた。

「尚、俺と家族にならないか?」

「‥えっ⁈‥ウフフ、何、冗談言ってるんだか」

「冗談じゃない」

「じゃあ、からかってるの?一ノ宮先生なら若くて可愛い女性が沢山いるわよ」

「冗談でも、からかってもいない」

「‥それなら、こんな時に言わないわ」

「じゃあ、いつなら信じてくれるんだ?」

「さぁ、いつかしら?ウフフ」

「お前こそ、俺をからかっているぞ」

「そんな事ないわ。ねーこの、おじちゃん私をからかっているんだよ」

「おじちゃん、尚ちゃんを泣かさないって‥」

「しっーヒミツだろ?」

「あ、そうだった!」

「やだ、ヒミツ?」

「そうだよ、ヒミツだよ」

「ああ、約束だもな?」

「うん!」

笑いながらの3人の食事は尚にとっては久しぶりに安らぐ時間であった。



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