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銀狼
第11章 儚き運命


草花がわたしに語りかける

怖がる必要などないのだと。


そして「急げ」と

わたしの背中を押してくる……。








──セレナが父親の隊と出会った場所にたどり着いたものの、当然、そこに人の姿はなかった。


大勢の人間の通った跡だけが残されていて、それが伸びる方向は、セレナが現れた道を辿って進んだのが明らかだった。


彼女もまた、その道をゆく。


どうかまだ…ローの隠れ家が人間に見つかっていない事を願いながら。



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